【MASTIFFS ’21 Last essay#10】

TR 森美苗
大好きな人たち

入学したばかりの頃、親元を離れて心細かった私は、一人暮らしの寂しさを埋めるようにいろいろな団体の新歓に行きました。アメフト部の温かく笑いの絶えない雰囲気がとても心地良く、あまり深く考えることなく入部を決意し、ほぼ迷うことなくトレーナーというポジションを選んだことを覚えています。普段は優柔不断な私が、よくあんな風に潔く決断できたものだなぁと、こうして振り返ると少し驚いてしまいます。

入部当初は、見たこともないアメフトというスポーツ、身体の大きな選手たち、トレーナーの仕事内容、全てが新鮮で魅力的に感じ、毎日わくわくしながら部活に行っていました。当時のトレーナーの先輩方は、鈍臭く飲み込みが悪い私にも優しく丁寧に指導してくださり、また、時には私のためを思って厳しく指摘をしてくださるなど、丁寧に育てていただいて、とても嬉しかったことを覚えています。しかし、下級生の頃は目の前のことをこなすのに必死で、あまり部活を楽しめていなかったように思います。

上級生になってからはいろいろな仕事を任せていただけるようになり、責任感が芽生え、部活に対してやりがいを感じられるようになることが増えました。しかし同時に、上手くいかないことも多く、その度に悩み、考え、試行錯誤を繰り返しながら乗り越えてきました。時には自分の存在意義を考えたり、自分のやっていることは本当に選手のためになっているのかと考えたりしてたくさん悩みました。また、優秀な同期のトレーナーと自分を比べ、「私はトレーナーに向いていない。」そう思い、落ち込んだこともたくさんあります。

それでも部活を続けてこられたのは、大好きな人たちに囲まれていたからだと思います。私を育ててくださった先輩方は勿論、頼りになる同期、こんな頼りない私を「先輩」と慕ってくれるかわいい後輩たち、素直で頑張り屋さんの担当選手たち、気さくに話しかけてくださるコーチの方々。私がMASTIFFSで出会った人たちは素敵な人ばかりでした。

同期のみんなへ

みんなは私の誇りであり、目標でした。汗だくになりながら遅くまで練習に打ち込む選手のみんな、見えないところで選手やチームのことを考え毎日頑張っているスタッフのみんな。みんなの一生懸命な姿にいつも励まされ、私はここまで部活を続けることができたのだと思います。本当にありがとう。

最後に、いつも私のことを気にかけてくれる家族、応援してくれている地元の友人たち、そして日頃よりMASTIFFSを応援してくださっている全ての皆さま様、この場をお借りして感謝申し上げます。次節の国士舘大学戦より、スタンドから皆様のご声援がいただけることとなり大変嬉しく思っております。皆様からのご声援を力に変え、必ず勝利を掴み取り、目標である『TOP8昇格』を実現したいと思います。今後ともMASTIFFSへの変わらぬご支援・ご声援のほど宜しくお願いいたします。