【MASTIFFS ’21 Last essay #17】

DL#58 松葉亮汰

仲間と最後まで

4年間がもう少しで終わる。そんなとき、この人は何を考えているんだろう。下級生の頃から先輩方が書いてきたラストエッセイを楽しみに読んでいました。それを次は自分が書くのだと思うと感慨深いです。4年間を振り返って今思うことを書きたいと思います。

大学に入ってオリテの帰り、勧誘の中でも最後までしつこく勧誘してきたのがアメフト部でした。私からみても口下手な人、でも熱量のある人でした。口下手を笑顔で誤魔化しながらも、真っ直ぐな目で話をしていたのをよく覚えています。そのギャップに惹かれたのか何度か練習見学に行きました。初めて見るスポーツ。土のグラウンド。大きな人たち。何をしてるかさっぱりな中でも先輩方の目は真っ直ぐで、練習中も色んな声が飛び交う、活気のある素敵な部活だと思いました。その日は入部者も多く、その場の勢いもあって思い切って入部しました。今思えば、深く考えず行動した割には当時の自分を褒めたくなるほどいい選択だったと思います。

1年生、アメフトの全てが新鮮でした。

ヘルメットが届いたその晩は意味もなくずっと眺めて、フルスタイルした時は上級生と同じ格好になれたと思い、異様にテンションが高かったのを覚えてます。毎日新しいことを知り、下手ながらも試行錯誤して少しずつでも上手くなっていくのは新鮮で魅力的な毎日でした。夏頃からダミーチームとしてScrimmage練習に参加するようになりました。何もかもが未熟でしたが、1年生らしく思いっきり上級生にあたりに行けた時にはアメフト部に入った実感が湧いて相手にやられても楽しかったのを覚えています。

2・3年生、挫折を知り、仲間の大切さに気付けました。

学年が上がるごとに少しの成長を嬉しく思うと同時に、アメフトにのめり込んでいくのを実感しました。しかし、サインの理解とそれを実行するフィジカルにリアクション能力、漠然と思いっきりやるだけだった1年生から選手として求められるものが増える一方で、それに見合わない自分の実力のなさに苦悩した時間が長かったように思えます。また、怪我が治りきらず、チームに迷惑をかけることも多々ありました。選手としての存在意義を何度も問い、不甲斐なさからずっと泣いていたのを覚えています。

アメフトが苦になって投げ出したくなったとき、私をいつも奮い立たせてくれたのは、アメフトに直向きに頑張っていた同期の存在です。グラウンドに行けば、練習に熱心でバカと言いたくなるほど真面目な選手たち、見えずとも自分の仕事に誇りを持って取り組んでいるスタッフたち。パートは違えど、チームのために頑張る姿は勧誘のときに見た先輩方のように真っ直ぐな目をした人ばかりでした。負けてられない、そう思えたのも同期のおかげです。

いい同期を持ったと心から思います。ありがとう

4年生、今思うのは感謝とMASTIFFSでよかったという思いです。

私はまだまだ未熟です。1年生のときに憧れた4年生の姿はまだ遠く、同期・後輩に心配や迷惑をかけることも多々あります。その一方で色々な経験をして4年間紆余曲折ありましたが、少しは成長できたと感じています。今はこのチームとアメフトを好きになることができました。これは紛れもなくMASTIFFSに関わる皆さまの支えがあったからです。

チームの勝利、メンバーのナイスプレー、どれを見ても自分のことのように最高に嬉しい瞬間です。もっと上手くなって、もっと強くなって相手を驚かせたい、同期といい結果を残して悔いのないシーズンを終わりたい。『TOP8昇格』を達成して笑顔で終わりたい。

最後に、新型コロナによる不安定な日常の中にあって、平素より後援会、OB・OGの皆さまにおかれましては弊部に多大なるご支援を頂き、厚く御礼申し上げます。日々フットボールができることに感謝し、その恩に報いるためにも部創設50年のこの節目となる年に『TOP8昇格』という目標を必ず達成します。今後ともMASTIFFSへの応援のほど、どうかよろしくお願い致します。