【MASTIFFS ’21 Last essay #18】

DB/K#23 森田悠太郎
人生最大の後悔

僕は横浜国立大学アメフト部に入部したことを後悔しています。

なぜ高校まで約15年間続けてきた大好きなサッカーを辞め、アメフト部に入部してしまったのか。TOP8昇格という高い目標に向けて、汗を流す先輩に惹かれ入部したものの、競技自体にはそこまで惹かれておらず、むしろサッカーの方が好きでした。ここまでで、なぜこんな人間が入部したのかと思う人が大半だと思います。正直、僕もそう思います。入学当初にできた友達がサークルで楽しそうにしている間、アメフト部の同期とのモチベーションの差を感じながら、やや中途半端に練習していました。その頃の自分を思い切り罵倒したいです。

同期が試合に出て活躍し始めるなか、点差が開いたときにしか試合に出られず、もどかしさを感じていました。そんな僕の転機は2年生の秋シーズンにあります。2年生の夏、チーム内での存在価値がゼロに等しいと感じ、なにかチームに貢献したいという気持ちから控えのキッカーとして練習し始めました。1本だけPATを蹴る機会を頂き、決めることができました。決めて当たり前と心の中で思いながらサイドラインに戻ったとき、全員から歓迎された景色を今でも鮮明に思い出します。

どうすればもっと上達するか熟考してから、練習場に向かう。当たり前かもしれませんが、僕のなかでは大きな成長でした。練習でいいプレーをした日はそのプレーを何度も見返して、快感を得ていました。今ではサッカーの試合は一切見ることはなく、スポーツ観戦と言えば完全にアメフトです。今までサッカーの楽しさを教えてくれた両親やコーチ、チームメイトには本当に申し訳ないです。

僕は横浜国立大学アメフト部に入部したことを後悔しています。

TOP8昇格という目標に向けて、どれだけ苦しくて辛くても、一緒に闘ってくれる仲間の大切さを、アメフトという競技の奥深さを、全員が力を出し合い掴み取る勝利の快感を知り、大学4年間という貴重な時間を捧げるほど夢中にさせられたからです。

必ず『TOP8昇格』を実現させ、これだけ夢中にさせられた横浜国立大学アメフト部に恩返ししたいです。

芸がない人間が頑張って文章を書くと長くなりましたが、最後に、日頃より『TOP8昇格』を目指すMASTIFFSを応援し続けてくださっている皆様に感謝申し上げます。今シーズン含め、来年も変わらぬご支援ご声援のほどよろしくお願いいたします。