LB#2 風間勇人
七転八起
(記 2021/10/26)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
はじめに、今シーズンは昨シーズンに引き続き、不安定なシーズンであります。そのなかで、多くのご支援、ご声援をいただいているサポーターの皆様、本当にありがとうございます。皆様のおかげで、日々活動ができているありがたさを4年生になってより一層感じております。ぜひ結果で恩返しできればと思います。今後ともご声援のほどよろしくお願いいたします。
また、なんだかんだ言いながらも毎日一緒に頑張ってくれる後輩の皆さんもありがとうございます。あと少しだけよろしくお願いします。
以下、本文に入らせていただきます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
学生アメフトが終わる。4年間いろいろあったが、この1年ほど感情が揺さぶられている年はない。題名通り何度も転び、その度に自分を奮い立たせている1年である。
なかでも、やはり新型コロナ禍の特殊なシーズンというのはかなり堪えるものがあった。今年、新型コロナの影響で試合の直前(前日も含め)に中止になった試合は2試合。試合のために高まった感情の行き場が突如なくなると、本当に虚無になった。秋シーズンも開幕目前の2週間前に延期が決まった。決して文句が言いたいわけではない。しかし、やはりシーズンに向けて高まった思い、対戦校への敵意が先延ばしになったときの感情のコントロールは難しかった。
ディフェンスチーフとしても何度も壁にぶつかった。昨年を上回るディフェンスを作りたいと思いチーフになった。しかし、春シーズンはユニットとしてまとまりがなく、強いディフェンスとは言い難かった。どうしたら強いディフェンスができるのか頭を悩ませていた。正解もわからず、堂々巡りの日々が続いた。自分がチーフとして正解を出さなければいけないと思い、今思えば誤ったことを正しいように伝えていたことも少なからずあった。
書き切れないが、この他にも今シーズンを通して様々な壁にぶつかってきた。冒頭でも記したが、やはりこれほど感情が揺さぶられている1年は初めてである。「もう無理だ」と何度思ったことだろう。
そんな中で、転んでから立ち上がるために手にした力がある。それは、ある種の「諦める力」である。あるとき、自分の悩みの多くが自分だけの力ではどうにもならないものであると気づいた。そういう問題はいくら悩んでも、落ち込んでも解決できるものではない。潔く諦めて、次へ進むべきだと分かった。
新型コロナに関しては、変更が覆ることはないし、失った試合が戻ってくるわけではない。だから諦めて、次の試合に向けて最善を尽くそうと思えた。
ディフェンスに関しても同じである。自分で考えても分からないということを認め、1人で考えることを諦めた。コーチの「基礎に立ち返れ」という言葉を受けて、Playbookを読み直し、絶対的な解を導き出せるように努めた。同期も頼るようにした。
こうして、できることを頑張ろうと転ぶ度に自分を奮い立たせている。ただ、正直、課題はまだ多いし、至らない部分の方が大きい。試合もしていないし結果がどうなるかはまだわからない。それでも、いい結果が出ると信じて、最後まで自分ができることを最大限やっていきたい。
シーズンは続く。これからまた転ぶこともあるだろう。八度目に起き上がれたとき、みんなと笑い合って、自分自身が納得して終わっているように今は地べたに這いつくばってでも前に進む努力をしていく次第である。
長くなりましたが、拙文を最後まで読んでくださりありがとうございました。