【MASTIFFS ’21 Last essay#29】

副将OL/K #77 小野純弥
圧倒的な選手になる!
(記:2021/11/25)

「圧倒的な選手になります!」

これは入部宣言のときに私が言ったものです。今思えばよくそんなことを言えたものだなと少し恥ずかしい気持ちになりますが有言実行するために今も常に自分の胸の中で唱え続けている大切な言葉です。

月日は早いもので、1年生の頃はオフの日にディズニーに行くことなど余裕だったのに今ではひたすら温泉でリカバリーをしていて、あぁ4年生になったんだなと感じます。

私は小学校から高校までずっとサッカー部でゴールキーパーをやっていました。理由は単純で、下手くそで背が高かったのでゴールキーパーならできるだろうとコーチから言われたからです。そんな理由で始めたのに、高校まで続けられた理由は仲間の存在です。試合でPKを止める喜びよりも、止めたことによって仲間が駆け寄ってきてくれる喜びを得るためにやっていたように思います。

アメフトでもモチベーションは同じです。DLを3yds押し込みたいというより、DLを3yds押し込んでRBの道を作ってあげたいというモチベーションです。正直、格闘技でもあるアメフトには向いていないかもしれませんが、それが私のモチベーションなのです。

私のポジションはOLです。最初はこのポジションが嫌いでした。何が一番辛いかというと、OLはひたすらヒットだということです。練習も最初から最後までヒット、WRのようにボールをとるでもなく、RBのように走ることもない。試合で目立つことのない華のないポジションです。けれども、WRがボールをキャッチできるということは、QBを守っているOLがいる。RBが走れるということは、道を作っているOLがいる。そんな縁の下の力持ちがとてつもなくかっこいいポジションだと気づかされました。デブだっていいじゃないか、走れなくたっていいじゃないか、それが生きるのがOL、優しい笑顔でチームを盛り上げるのがOLなのです。

皆さんはアメフトの試合を見るとき、OLに目を向けたことはありますでしょうか。僕は自分がOLじゃなかったら絶対に見ないと思います。けれども、ふとした時に最前列にいる5人を見てみてください。そこには、最高にかっこいい男たちがいるはずです。

また、私はKickerでもあります。Kickerは私がアメフトを続ける大きな理由でした。OLの練習はつらかったですがKickerの練習がつらいと思ったことは一度もありません。練習すればするほど上手になるし、痛くないし練習は楽しいです。兼任なので他の人と比べて2倍練習をしなければならず、体力的に大変なことは多くありましたが、その分苦楽を共にする他のスペシャリストと強い絆が生まれました。FGユニットでの合わせは最高に楽しい時間です。

ただ、1つKickerにも辛いことがあります。それは常に結果を求められることです。自分のキックで、ヒーローになる試合もあれば戦犯になる試合もあります。昨年は多くの場面で自分のキックが足を引っ張り、たくさん迷惑をかけました。自分の実力不足を痛感しました。今年こそは絶対に自分のKickでチームを勝利に導きたいです。秋での借りは秋でしか返せません。そう心に強く思って最後まであらがいたいと思います。

みんなへ

 頼りない副将ですみません。成長する姿を見せる。このことを目標に1年間取り組んできました。正直まだまだです。もっともっと強くなり、変わったなって言ってもらえるよう、残り少ない期間全力でやり切りたいと思います。

両親へ

 感謝してもしきれません。わがまま息子でごめんなさい。いつもありがとう。おいしいご飯で増量をサポートしてくれたり、試合に応援に来てくれたり、毎日2人の何倍もの量の洗濯をしてくれたり、本当にありがとうございます。いつか必ず恩返しをさせてください。

OB•OG、後援会の皆様

 いつも多大なるご支援誠にありがとうございます。4年生になって初めて皆様からの多大なるご支援に気づきました。お恥ずかしい限りです。スタンドからの声援はとても力になります。また、コロナ禍の中でもご支援をくださり、本当にありがとうございました。これからもMASTIFFSを愛してくださるよう精進いたします。