AS 住吉輝哉
思い返せば、周りに恵まれた4年間だった。
(記:2022/09/20)
下級生の頃から先輩方のLast essayを読んでいましたが、もう自分の番だと思うと感慨深いものです。勝手ながら、この場を借りて4年間を振り返ってみたいと思います。
「新入生向けにイベントやってるんだけど、よかったら来ない?」
この言葉がアメフト部に出会うきっかけでした。当時の私はアメフトに全く興味がなく、ノリと勢いに身を任せてその部員とLINEを交換しました。言い方はあまり良くないですが、次第にアメフト部に呑まれていき、気づけば入部していました。ただASが無ければ入部していなかったとも思います。
「ASは戦術面で勝利に貢献する。」
自分にとってこれがとても魅力的でした。
しかし、今思えば、周りに迷惑をかけることの方が多かった4年間でした。入部当初はアメフトを知ることがただ楽しくて、試合を見ることに没頭していました。正直、チームの一員であるという意識は薄かったかもしれません。自分の作業がチームのためになっている感覚はなく、アメフトを見るのが楽しいから続けていました。気持ちが変わったのは秋シーズンの国士舘大学戦のとき。相手OffenseのPlayが読めたときの爽快感はすごいものでした。また試合中にコーディネーターと話し合っている先輩を間近に見て、自分もこうなりたいと強く思うようになりました。当時のASの最上級生は3年生。忙しかったにも関わらず、色々とアメフトのことを教えてくれました。ご飯に行けばアメフトの話。そしてたまにプライベートの話。アメフトのことを楽しそうに語る先輩方が大好きでした。
2年生になって明治学院大学Offenseの分析を担当しました。明治学院大学は前年度2部から上がってきたチームでしたが、BIG8の中でも十分強いとコーチから言われました。初戦でなんとしても勝ちたい試合。そんな試合を担当できることを嬉しく思い、またプレッシャーにも感じました。初めての経験だらけの日々。ただがむしゃらに過ごしました。試合結果は引き分け。勝てなかった悔しさと申し訳なさが自分を襲いました。次の担当では必ず勝つ。そう強く思いました。
ところが3年時は担当の大学を持つことはありませんでした。春シーズンに体調を崩し、精神的に不安定だったからです。先輩は一人。自分も後輩を引っ張っていかなければならない年。本当に微力だけれど自分ができる限りの作業をしました。しかし自分がいなくても練習もチームも進んでいく。そんなことを考えてしまって、部活をやっている意味を失いかけました。なんとも情けない話です。こんな自分ならチームに必要ないだろうと、秋シーズン後に辞めようとも思いました。
そんなときに先輩のLast essayを読みました。そこには自分を含めた51期ASに向けた言葉がありました。
「一緒にやってきてくれてありがとう」
「みんなはもう既に十分頑張っています。どうか無理はしないように。」
ありがとうは俺が言わなきゃいけないことで、先輩に無理をさせたのも自分。こんな自分を見捨てずにいてくれた皆。自分の不甲斐なさを痛感し、20歳にもなって号泣したのを覚えています。まだやれることがあるはずだと。あと1年やりきる覚悟ができました。
4年生。自分ができることを探し、勧誘チーフを務めました。不安な毎日でしたが、結果44人の新入部員が入部してくれました。本当に嬉しく思います。ASとしてなにかできることはないかと、学年問わず選手とのコミュニケーションを増やしました。選手と話すと新しい発見が沢山あり、それをScoutingにも活かすことができています。ちょっと恥ずかしいですが、今のDefenseメンバーが大好きで、一緒に戦えることを本当に嬉しく思っています。
第2節まではDefenseとして到底満足のいく結果ではありませんでした。TOP8のチーム相手にも負けないDefenseチームでありたい。そのためにできる限りのことをしたいと思います。
後輩の皆へ
沢山不満はあるでしょうが、ここまで一緒に戦ってくれたことに感謝しています。残りわずかな期間ですが、4年生を信じてついてきてほしいです。TOP8での試合は皆にとっても大切な経験になるはずです。どんな相手でも、皆で一緒に勝ちをもぎ取りにいきたいです。
両親へ
ASのことを聞いたときから入部すると思ったのかもしれません。案の定入ってしまいました。「好きなことやりな」と背中を押してくれる二人には本当に感謝しかありません。ある時は不満を聞いてくれたり、ある時は一緒にアメフトを見てくれたり。ここまでわがままさせてくれてありがとう。お陰で楽しい大学生活を送れています。
同期へ
皆の存在は本当に大きかったです。代替わりの4ミーのとき、「きついとき、頼ってほしい」と言ってくれた皆がいたから今も頑張れています。困ったら助けてくれる同期がいることを幸せに思います。色々とうまくいかないときもあったけれど、この代でやれて良かったと感じています。あと少し。最後まで皆とやりきりたいです。
最後になりますが、日頃よりMASTIFFSを応援してくださる皆様に感謝申し上げます。皆様の温かい声援はいつも励みになっています。その期待に応えられるよう、日々精進いたします。今後ともMASTIFFSへのご声援、ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。