【MASTIFFS’22 Last essay #7】藤井唯佳

MG 藤井唯佳
感謝を込めて
(記:2022/09/26)

1年生のとき、特に担当の業務もなく先輩の指示に従うだけで精一杯だった頃、当時の自分にできる僅かなこととして、選手全員の背番号を覚えようと思い立ったことがあります。同期MGのうちの1人と一緒に協力しながら覚え、MGの業務に何か少し活きれば良いなと思いました。

迎えた秋リーグ戦、スタンドで応援係をする機会がありました。選手全員の背番号を覚えたこともあり、少し自信を持って楽しく応援係を務めることができたと思います。

すると試合後、あるサポーターの方から「1年生の藤井さん、頑張ってたね!」という言葉を先輩づてにいただいたのです。

試合を観に来ている方からスタッフの私が応援する姿を褒められたのは驚きでしたが、自分なりの頑張りが報われ、気付いてもらえたことが非常に嬉しく、今でも忘れられない出来事となっています。

MGは部の窓口でありサポーターの皆様と接する機会が多いです。この応援係での出来事だけでなく、直接試合会場等でお会いした際や、メール等を通して、感謝や労いの言葉をいただくことがよくあります。

私にとってそれらが大きな原動力となっていました。自分が楽しんで取り組んだことが自己満足で終わらず、多くの人から反応をいただき、喜んでもらえる。サポーターの皆様がいたからこそ、ここまで楽しく部活を続けることができました。本当にいつも温かいお言葉をありがとうございます。

世間ではコロナで満足のいく学生生活を送れなかった人が多いなか、私はこのように恵まれた環境で大学生活を送れていることに心から感謝しています。

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今年度は創部初のTOP8での戦いです。

正直、TOP8に昇格した喜びや期待よりも不安の方が大きいまま始まったラストイヤーでした。チームの悲願であった昇格を果たし、TOP81年目の年をチームがどんなことを目標にして戦っていけば良いのか、4年生としてMGとして私はどう過ごしたらいいのか、答えが出たような出ないようなまま春シーズンを過ごした気がします。吹っ切れず、焦りや迷いが見られる同期の姿も多く見て、もどかしい思いもしました。

秋リーグ戦第3節までを終えた今、TOP8の舞台で1yd進むこと、1yd守ることの大切さと難しさを改めて実感しています。非常に厳しい戦いが続いているけれど、TOP8の舞台で戦えることを今は嬉しく誇らしく思っています。

そして現在強く思うことは、どうしてもTouchdownが見たい、そして勝ちたいということです。

後援会、OB・OG会の皆様、日頃より多大なるご支援とご声援を誠にありがとうございます。心が震えるような、胸が熱くなるような瞬間をきっと試合でお見せします。ぜひスタンドからご声援をいただけますと幸いです。温かい応援をどうぞよろしくお願いいたします。

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私にとってMASTIFFSとは「苦楽」です。

上手くいかず悩んだり、失敗して落ち込んだり苦しむこともありますが、それを上回り帳消しにするほどの大きな喜びとたくさんの楽しさに溢れているからです。

現在、部員のおよそ半分がスタッフです。他大学ではなかなか見ない人数比です。こんなに数としてスタッフの影響力が大きい部活で、アメフト部のMGを務めていられることに喜びとやりがいを感じます。

選手を支えるスタッフではなく、選手と共に戦うスタッフとして、残りの期間悔いの残らないよう、全力でやりきります。