
AS 大塚悠月
みんなで勝ちたいから
(記:2022/10/03)
MASTIFFSのみんなとアメフトをすることが楽しくて部活を続けてきました。ASのみんなとアメフトの話をすること、ダミーを出しに行くこと、反省もミーティングも、一つひとつをみんなでやる時間が大切で、その時間も残り僅かなことを淋しく思います。
今年度創部初のTOP8の舞台で闘うことは喜びもありましたが、不安の方が大きくありました。「相手が強くてもアメフトの楽しさは忘れないでいよう」、そう決めてはいましたが、不安は拭いきれていなかったのか、夏合宿の帰りに大学に到着しバスから降りたとたん、初戦まで2週間という実感と不安が襲ってきたことを覚えています。秋リーグ戦が始まることが恐怖でした。怪我人が多く出たらどうしよう、先輩方が積み上げてきたMASTIFFSの伝統やTOP8に上がった功績を壊してしまうのでは・・・、一度考え出すと止まりませんでした。でも「マイナスな方向に行ってしまってはダメだ、最後の年をこんな感情で終わりたくない、私にできることを最大限やって悔いなく戦い抜こう」と再度心に決めました。
秋リーグ戦を迎え3節を終えましたが、Offenseはまだ一度もTouchdownを取っていません。それが悔しくてたまらないです。実を言うと昨年度までは試合で勝つことよりも、選手の活躍を見たいという想いでやっていました。でも今年度は何としてでも勝ちたいという気持ちでいます。ラストイヤーだからということはあるでしょう。ただそれ以上に今のメンバーで勝利を掴みたいのです。選手の数も少なく、経験の少ない下級生が多く試合に出る厳しいチーム状況ですが、成長し続ける今のMASTIFFSのメンバーが好きだからみんなで勝ちたいのです。一つ上の代が多く抜け、初めは新たなメンバーでちぐはぐだったチームがシーズンを通してまとまりつつあることを実感しています。まだTouchdownを取れていないOffenseは他大学から舐められているでしょうが、私はこの伸びしろだらけのOffenseメンバーが好きですし、強くなって相手を倒したいです。
勝つといってもASは試合では無力です。少しでもPlaycallの助けになれればと思いサイドラインやスポッター席に立ちますが、最後はフィールドの選手に委ねるしかありません。それでも勝つためにASができることは、スカウティングやダミーを通して、選手が試合で相手に驚かず自分たちのプレーをできるようにすることです。ASとしてまだまだ力不足ではありますが、私にできることはすべてやるつもりです。
—後輩に向けて—
みんなには感謝の気持ちでいっぱいです。1〜3年生がいなければMASTIFFSは成り立ちません。ついこの間入部したばかりの子がOLのスターターだったり試合でKickを蹴っていたり、そんな状況が未だに信じられません。向上心に溢れ、日々上手になっていくことが嬉しく、将来どんなチームになるのだろうとこんなにワクワクするとは想像していませんでした。ASも頑張ってくれています。来年は大変だろうけどみんなならいいASになれると思っているし、選手スタッフみな、将来が楽しみだからそのためにも頑張ろうと思えています。
今後チームが苦しい状況になったとしても、「アメフトを楽しむ」ことは忘れないでください。スカウティングをしていて、TOP8の選手はやりたいことをできていて楽しそうと感じることがあります。Offenseなら作り上げてきたプレーで点を取る楽しさ、Defenseなら相手のプレーを破壊する楽しさ、Kickingなら1つのプレーで試合を変える楽しさがあって、強くなれば感じることができるはずです。そのための過程はしんどいけれど、強くなれば絶対楽しい。そして楽しむ姿をたくさんの人に魅せてください。
—同期に向けて—
個性豊かな51期が大好きです。それぞれが部に懸ける想いを知り、みんなと一緒に頑張りたいと強く思うようになりました。この場所に居続け、前を向くことができているのは同期の存在があったからです。ありがとう。
選手がいいプレーをすることがホントに嬉しく、その姿が原動力になっています。あと数ヶ月しかありませんが自分が強いことを自覚して、俺がいるから大丈夫と言えるような選手になってほしいです。なによりシンプルに強い方がカッコイイでしょ。
スタッフの仕事は人の目に触れにくいですが、各々の場所で努力するみんなの中にいることで頑張ってこられました。支えるだけではなく選手と一緒に戦っている。そうして責任を全うする同期スタッフに誇りを持っています。
最後になりますが、OB・OG、後援会の皆様、日頃より温かいご支援いただき誠にありがとうございます。日々ご指導くださるコーチ・MBの皆様にも感謝申し上げます。静かに応援してくれている両親にも感謝しています。もう少しだけ見守っていてください。
今後ともMASTIFFSをどうぞよろしくお願いいたします。