部員全員で
(記:2022/10/02)
1、2年生。私はMASTIFFSの運営のことなど本当になにもわかっておらず、ただ先輩方に言われた仕事をこなすことに精一杯でした。とにかく選手が大きくて、たくさんいて、圧倒されていました。
3年生。2年生で退部するつもりだった部活に4年間腰を据える覚悟をし、自分の通年の仕事を持ち責任感が芽生えました。しかしその責任感を仕事にどう落とし込めばいいのか分からず、がむしゃらにメモを取り、4年生に時に優しく時に厳しく指導を受けていました。また、同期MGにたくさん助けてもらいました。
この頃、「選手が疲れているときほどスタッフに声を出してほしい」と選手に言われ、グラウンドでの考え方ががらりと変わりました。練習で実際に動いているのは選手であるという意識から、それまでは疲れている選手を急かしたり盛り上げたりすることをためらっていました。
しかし、このときから選手だけの練習ではなく、スタッフも含めた部員全員の練習であるということを強く意識するようになりました。
田島HCが「MASTIFFSの強みのひとつはスタッフだ」と練習後のハドルでお話しをされたとき、とても嬉しかったのをよく覚えています。MASTIFFSほどスタッフの存在感が強いチームはなかなかありません。このスタッフの多さが、選手の少なさを補う以上に働いていると感じます。
4年生。グラウンドチーフになりました。チーフと名がつき、練習の雰囲気を左右する役職に不安でいっぱいでした。たくさんミスをして、たくさん落ち込みました。泣きながらグラウンドに向かっていました。とにかくできることからきっちりしなければという一心でコールしていました。
他校との合同練習等を経て、たくさん同期の力を借りながらだんだん経験値や自信をつけることができました。しかし、より違う意識を持ち始めたきっかけは夏合宿のような気がします。
Kickが連続3本成功するまで続行する夏合宿での練習では、「1試合で1回は成功しなければ割に合わない」と思いながら走り回っていました。同時に、隣で熱中症になりかけながら立っている選手や、寝不足と疲労でダウンしている同期スタッフを見て、「こんなに頑張っているのだから」と何度も思いました。
こんなに頑張っているのだから勝ちたい。あんなに頑張ったのだから勝ちたい。
私たちの代の役割は、TOP8でこれだけ立ち向かえるのだという、再びTOP8で戦う・TOP8を目指すための前例をできる限り良いものにすることだと思います。そのために掲げた『下剋上』は、最初は必ずしも勝利を意味していなかったかもしれません。しかし今思うのは、「勝ちたい」ということです。
忙しい合間をぬって練習に来てくださるコーチの方々、学生の身分では難しいことを尽力して叶えてくださるMBの方々、後援会やOB・OG会、ファンクラブ会員の皆様には本当に感謝の気持ちしかありません。MASTIFFSのために縁の下で支えてくれる方々がたくさんいるということを肌身に感じる4年間でした。
秋リーグ戦も後半です。こんなに応援されているのだから、こんなに頑張っているのだから勝ちたいと思える、土壇場で力に変わる練習を部員全員で積み重ねます。ぜひ会場でその瞬間を共有できれば幸いです。