
結局楽しい!
(記:2022/10/20)
他のサークルや部活の新歓にほとんど行かず、衝動的にMASTIFFSへの入部を決めました。それまで音楽系の部活で演奏者として過ごしてきた私にとっては、運動部を選んだのは大きな決断でした。
入部宣言をした練習見学の光景を今でも覚えています。見慣れない夜のグラウンド、体の大きい選手たちの叫び声、スタッフの鼓舞する声。「大変な決断をしてしまった」という気持ちの高まりと、この先待っている4年間への大きな不安が襲いました。
今まで経験したことのない場所に飛び込むと、そこには50年の歴史とそれを積み重ねてきたたくさんのOB・OGの方々やサポーターの方々の想いがありました。
MASTIFFSのマネージャーは、私が想像していたマネージャーと大きく異なりました。仕事の内容を一言で言い表すことはできません。マネージャーの仕事は多岐に渡ります。そのなかで、自分の得意を生かし、苦手を補い合うことができるのが良いところです。私の苦手なことを難なくこなす後輩がたくさんいます。学年関係なく、相手を尊敬できる環境も良いところです。
私の好きなことは、画像編集と動画編集です。光栄なことに下級生の頃から好きなことにたくさん携わらせていただきました。2年生のときに編集した動画は、今見ると頭を抱えてしまう出来ですが、同時に自分の成長を感じさせてくれます。部活への熱意を表現することが苦手な私ですが、PVを通して心の奥底の熱意を表現することができました。画像や動画は、見てくれる人の反応を見ることができます。それが私の部活へのモチベーションになっていました。
「辞めたい」と思ったことは一度や二度ではありません。退部の寸前までいったこともありますが、なんとかここまで続けることができました。寄り添って話を聞いてくれた大好きな先輩や同期の存在が大きかったことは言うまでもありません。しかし、4年生になって、1年生が入部してから意識が大きく変化しました。
代替わりを迎え、当時の4年生が引退し、マネージャーの人数は少なくなりました。仕事量は変わらず、グラウンドに出る回数が増え、全員が怒涛の日々を過ごしていました。そこに7人の新入生がマネージャーに入ってくれました。希望の光でした。
最初は人手不足のために渇望していた新入生マネージャーですが、それぞれが部活への熱意をもち、貪欲に目の前のことに取り組む姿勢を見て、奮い立たされました。「マネージャーチーフとして、1年生のやる気と勢いを最大限成長に繋げられるようなサポートを絶対にやりきる」と心に決めました。そこからは「辞めたい」と考える暇はなくなっていました。
長い間退部のことを考えていたので、「辞めたい」と考える人の気持ちはよく分かります。また、「辞めたい」ということを口に出すことに大きな勇気を要することも分かります。私は、MASTIFFSで4年間を過ごすなかで入部当時より強くなり、「辞めない勇気」を身につけることができました。根性論は好きではありませんが、死ぬほど行きたくない日も力を振り絞る、やりたくないことも人生経験と言い聞かせてやってみる、ポジティブすぎる曲を聴いて無理やり頑張る、私にとってはそのようなことも時には必要でした。
秋リーグ戦1次リーグの最終節、東京大学戦は、秋リーグ戦の対戦相手が決まってからチーム全員で「勝ちたい」という想いを持って練習に励んできた、思い入れの強い試合でした。今までは、マネージャーの大きな仕事の1つである試合運営を円滑にこなすことで頭がいっぱいでしたが、本気で「勝ちたい」と思い、最後の1秒まで「勝つ」と信じてサイドラインに立っていました。MASTIFFSに入らなければ、そのような貴重な体験をすることはなかったと思うと、4年間続けてきてよかったと思いました。
後輩の皆さんへ。
下級生が試合や練習で活躍しているのを見ると、たまに涙が出そうになります。今まで大変なことをたくさん乗り越えてきたのだろうと思います。これからも大変なことがたくさんあると思います。4年生になってからやっと見える景色や分かることがあります。4年間続けて損はないです。これからも頑張ってください。
同期の皆へ。
ここまで濃い時間を一緒に過ごすことができて良かった。皆が同期であることを誇りに思います。皆のLast essayを読んで、ただの4年間を過ごしてきたわけじゃないことがとても分かります。あと少し、最後まで全員で駆け抜ける!
また、いつもMASTIFFSを支えてくださっているOB・OG、後援会、ファンクラブ会員の皆様、ならびにコーチ、MBの皆様。本当にありがとうございます。皆様は、MASTIFFSにとってかけがえのない存在です。今後ともMASTIFFSをよろしくお願いいたします。
そんなMASTIFFSでの生活もあとあと少しで終わりです。4年間やってきたものがある日を境に日常では無くなるというのは変な感じです。辛いことはたくさんあるけど、「結局楽しい!」というのが、私にとってのMASTIFFSでした。
最後まで全員で戦う。感謝を忘れずに、ラストシーズンを駆け抜けます。