【Last Eassy’24 #2】AS 後藤壮真
「アメフトとMASTIFFS」
記 2024.10.21
私は幼い頃からスポーツが好きでした。競技者としてプレーすることだけでなく、観戦者として一喜一憂することがとても楽しく、気づけば野球、サッカー、テニスなど様々なスポーツの虜になっていました。しかし私には一つの競技に絞って長く本気で取り組んだ経験がなく、特定の競技に真剣に取り組む人を見て羨ましさと尊敬の念を抱いていました。
そんな中、大学に入学してMASTIFFSと出会いました。オリエンテーションでできた友達に連れられて行った新歓で即座に入部を決めたことを覚えています。今まで中途半端な形でしかスポーツに携われなかった自分からみて、MASTIFFSの選手・スタッフ関係なく真剣に部活に向き合う姿勢はとても魅力的でした。
実際に入部して感じた現場のリアルは想像以上でした。ユニットごとに行っていることは全く違えど、全員が本気で部活に取り組み、試合ではスタッフ含め皆んなで勝ちを取りにいく部員の姿勢を見て自分がその組織の一員として携われることに喜びを感じました。
同時に、私はアメフトというスポーツがもたらす面白さも知りました。鍛え抜かれた肉体同士の激しい体のぶつかり合いの迫力や、頭脳を駆使するという点に加え、フィールドに立っていない人間まで含めたチーム一同で勝ちに向かって働くという点が私はアメフト独特の魅力であると感じています。例えば、サイドラインから40秒計の計時を叫ぶことは、フィールド外の人間が行うチームの勝利のために必要不可欠な立派な仕事の一つです。チームスタッフ全員の働きが直接勝利に結びつくという他のスポーツとは一線を画す魅力がアメフトにはあると私は感じています。
そんな魅力に詰まった競技に本気で取り組むからこそ、一試合に懸ける思いも強く、勝利して得られる喜びも格別です。私は昨年の国士舘戦で身をもってそれを体験することができました。
上級生として初めて臨んだ秋シーズン、負けたら下位リーグ行きが近づく背水の陣で臨んだその試合ではOffense・Defense・Kick 全てが噛み合い、値千金の逆転勝利を収めることができました。試合終了の瞬間のサイドラインの歓喜の様子は一生忘れることのない光景です。MASTIFFSに入部を決めてよかったと心の底から思いました。
だからこそ、反対に試合に負けることが大嫌いです。普段は競争心などほとんど無い自分でも試合に負け、喜ぶ相手の姿を見ることは大嫌いです。
昨年の入替戦で負けた悔しさは今でもずっと残っています。長く1部の強豪として戦った地位を失ったことの重大さを感じています。
今年掲げた「1部奪還」は一試合一試合戦い抜いた先にはじめて達成することができる目標です。まずは次の一戦の相手に集中しつつも、昨年の悔しさだけは忘れずに、最後の最後には必ず勝って1部に戻ります。