「きらきら」
記 2024.11.29
「あなたは自分が思っている以上にきらきら輝いている」
引退を間近に控えた今、このLast Essayで私が伝えたいただ一つのことです。
入部するまで「THE・体育会」という雰囲気とは無縁の人生で、ましてやなにかに熱中したこともありませんでした。それでもアメフト部への入部を決めたのは、選手・スタッフ全員が一つの目標に向かって進み続ける姿を見て、私もこんな風になにかに全力になってみたいと心のどこかで憧れていたからだと思います。
入部してからMASTIFFSを好きになったのは、決してすぐのことではなく、部員を少しづつ知り始め、好きになっていってからのことでした。MGは、自分のやりがいのため、という側面もありますが、圧倒的に「選手のため」「スタッフのため」「サポーターの皆様のため」「MASTIFFSのため」という、「誰かのため」が仕事に直結するポジションです。だからこそ、部員が頑張っているところを見ることが好きになってから毎日練習ビデオを撮ることも好きになり、部員に不自由なく部活動を楽しんでほしいという一心で誰にも見えない仕事でも頑張ることができたのだと思います。
主務になってからの1年間は、チームの一員だけど一員ではないような変な感覚でした。応援してくださるサポーターの皆様とお話をする時間が増えることでチームを俯瞰して見ることも増え、「チームのために」という気持ちに加えて、「サポーターの皆様のために」という、私が頑張ることができる原動力が増えました。
間違いなくこの4年間の私の原動力は、今この文章を読んでいるあなたたちです。
毎日ひとつでも成長しようと練習する姿。誰かのために見えない努力をする姿。正解が分からず悩みながらでも前に進んでいく姿。あなたにとってはただ毎日部活に通っているだけで何もしていない、と当たり前に思っているかもしれません。しかし、あなたにとっては何気ないそんな毎日が、当たり前に行っている思考が、私にはとても尊く、素敵で、きらきら輝いて映っています。人間誰にでも楽しいことがあり、辛いことがあり、悩み苦しみながら、その中で何かを学んでいきます。あなたの人生がMASTIFFSを通じて深みのあるものになることを心から願っています。
自分なりに考えると、私のいいところは誰に対しても尊敬できるところだと思います。でもそれは、ただただ自分自身がもっているものが何もなくて、尊敬できるところがないことの証明になっているような気がします。それでも、サイドラインに立っているとき、ハドルの中にいるとき、みんなが隣にいるから無敵だ、と思えるような毎日でした。
このチームで同じ目標に向かって走り続けられるのも残り少なくなりましたが、一瞬一瞬を大切にしながら全員で最後まで全力で走り抜けられたらと思います。
改めて、部に対して向き合えていなかった頃の私を諦めないでいてくれたMGの先輩方、常に私の原動力でいてくれた選手・スタッフのみんなを心から尊敬しています。そして何よりも、いつも隣で一緒に頑張ってくれた健人、歩果、乃愛、真帆、七穂、悠太郎、亜純、梨衣、あんな、こば。みんながいたから私はこの4年間頑張り続けることができました。全員が悩みながら苦しみながらたくさん頑張ってきたことを知っています。ここまで一緒に戦ってくれて本当にありがとう。最後まで隣にいてね。
最後になりましたが、OB・OG、後援会、スポンサーの皆様をはじめ、今年度MASTIFFSを応援してくださった皆様に改めて御礼申し上げます。この4年間を思い返すと、「サポーター」と一括りにできないほど、応援してくださった皆様一人ひとりとの思い出が思い出されます。2部リーグ降格からスタートした今年度、何度皆様にあたたかいお言葉をかけていただいたか分かりません。試合に勝ったら一緒に喜んでくださり、負けたら次は絶対勝てると励ましの言葉をかけていただき、お米が足りないと送った1通のメールで、何十人もの方々からお米を送っていただき、部で不足しているものがあれば教えて下さい、といつでも連絡をしてくださる。主務として、誰よりも皆様のあたたかさを感じさせていただき、一生懸命応援してくださる皆様の姿がきらきら輝いて見えました。試合会場で応援してくださる皆様とお話しする時間が、私にとって大好きな時間でした。今年度も残り少なくなりましたが、どうか最後まで私たちと一緒に戦って下さると嬉しいです。