【2020年度 慶應義塾大学戦戦評】
1Q。横国のKickで試合開始。慶應の最初の攻撃を素早い寄りによってThree and outに抑えた横国は、QB#8鈴木(4年)からTE/P#85池村(3年)へ13ydsのPassを決める。しかし続くSeriesでは1ydを残してPuntを選択し、攻守交替する。その後も両者1st downを更新できず、Puntの蹴り合いが続く。膠着状態に入った試合展開で慶應は流れを変え、地道に前進し、先制する。0-7。
2Q。慶應は敵陣38ydsの好位置から攻撃を開始するが、1st downからDL#88鳥羽(5年)とLB#92武井(3年)が慶應QBを仕留め、Loss tackleを決める。その後のPlayもDefenseが総力をあげて少ないGainに抑え、Puntに追い込む。しかし、横国はPassが通らずPuntを蹴り、続く慶應の攻撃でもPhysicalの強さを見せつけられ、TDを許してしまう。0-14。横国はPuntに追い込まれる。慶應の堅守に阻まれ、Freshすらかなわない。流れに乗る慶應は、着実に前へ進むが、Freshまで1ydを残した3rd downでDefenseが奮闘する。LB#59黒田(3年)はHard tackleで4ydsを押し下げたうえ、Pressureをかけ、Ballを手放させる。そして溢れたBallをLB#54藤田(4年)が拾い、攻撃権を得る。ところがOffenseは慶應の堅い守りを前にして、このチャンスをものにできず、Three and outとなる。しかし、続く慶應の攻撃でもDB#25大橋(3年)が慶應WRの前方に回り込み、Interceptを決め、再度攻撃権を奪取する。今度こそ機会を活かしたいOffenseはWR#13中村(4年)へのPassを通し、さらにWR#10小林(3年)へ47ydsのLong passを決める。ただ、時間が足りずにFGを選択し、これがBlockされてしまう。ここで前半終了。
3Q。横国は鈴木から中村への18yds passを皮切りに、Gainを重ねていく。鈴木の17ydsを駆け抜けるRun playなども光るが、3度目の1st down更新後の3rd downで5ydsを残してしまい、FGを蹴る。これをOL/K#77小野(3年) がしっかり決め、3-14と点差を詰める。慶應は1play目からLong passを成功させ、敵陣29yds地点から攻撃を再開するが、背後から慶應RBに掴みかかる武井の好守備も奏功し、FGに追い込む。このKickは決められ、3-17。横国はQB sackを被り、Puntを選択する。ところが、この4th downで慶應WRがBallを取りこぼし、WR#7南部(3年)がこれを押さえ、改めて横国の攻撃。試合の流れを手繰り寄せようと、池村はRun after catchで力強く13ydsを走る。しかしながら、Gainを重ねられずにFGを選ぶ。このKickはゴールポストに届かず、攻守交替する。
4Q。池村が自陣深くから65ydsを回復させるNice puntを蹴る。慶應はRunで前進し、敵陣30yds地点にBall on。Defenseは全員で寄り切り、FGに抑える。これは成功し、3-20。続く横国の攻撃で、鈴木が迫りくる慶應Defenderをかわし、中村へPassを投じる。これで20ydsを獲得し、Fresh。その後も時計を止めながらPassを投げるが、慶應の圧に押されてしまい、なかなか決まらない。そして4度目の挑戦でInterceptされてしまう。次の慶應の攻撃はLB#2風間(3年)のLoss tackleでThree and outに抑えたが、横国はPassを通せずに敵陣22yds地点からの攻撃権を渡してしまう。そしてその次のPlayで一発TDを決められる。3-27。横国のLast drive。QB#15清水(3年)から中村への26yds passで意地を見せるも、時間が足りずにFG rangeまでも進み切れず、ここで試合終了。3-27で横国が敗北した。