【MASTIFFS ’21 Last essay#1】

LB #24 薮本啓貴

努力をくれる集団

私がこの部活に入ったのは、大学生活で何をすれば良いか、どうなっていくのだろうかと考えていたときに一つの目標に全員で向かう姿に感銘を受け、憧れたことがきっかけでした。 ほとんどの大学生が遊んで過ごすなか、大学生活で何かに本気で取り組むことに強く魅力を感じました。しかし、憧れた姿と実際入部してからのギャップは想像以上に大きいものでした。

入部当初から、根っからの不器用な私は周囲がすぐできることも人並みになるまで時間がかかりました。それでも、辛抱強く練習に付き合ってくれる先輩、コーチのおかげでできるようになり、当初はその過程を楽しめていました。しかし、2 年時に肩の怪我をしてからア メフトに対して恐怖心を抱くようになりました。今までできていたこともできなくなり、アメフトから逃げたいという気持ちが日に日に増していきました。怪我が治ったあともどこか心のなかでアメフト、そして部に対して距離ができたのを感じていました。なかなか気持ちが入らず、絶えず頭の片隅では退部を考えていました。その状態でも部に居続けることを選んだのはひとえに人に恵まれていたからだと思います。かっこいい先輩とひたむきな後輩に挟まれ、そして、同期にも恵まれました。下級生のときから活躍する同期をサイドライ ンから眺めながら、いつか同じフィールド内で共に戦いたいという想いが私の足をグラウンドに運びました。また、横を見れば誰もが目標に向かって努力していたので自分もやらな ければという気にさせられました。気持ちの最後の部分が切れず、頑張ることができたのはこの集団だったからだと間違いなく言い切れます。

現在の自分は 1 年生のときに憧れていた先輩とは程遠く、同期、後輩に迷惑をかけることも多々あります。それでもこのチームの部員としてふさわしくあるためにシーズンの最後まで成⾧し続け、必ず今年度の目標である『TOP8昇格』を成し遂げます。

最後になりますが、日頃よりMASTIFFSを応援してくださる皆様に感謝申し上げます。現在新型コロナの影響で制限の多いなか、私たちが目標に向かってフットボールに打ち込めるのは皆様からのご支援・ご声援のおかげだと日々実感しております。今年度も無観客開催のため直接声援を賜ることはできませんが、共に戦っていただけたらと思います。今後ともMASTIFFSへのご支援のほどよろしくお願いいたします。