【MASTIFFS ’21 Last essay#5】

QB#15 清水智浩

4年間の想いをのせて

体の大きな先輩に誘われ、なんとなく行った新歓のイベントで、先輩方の人柄やアメフトというスポーツに惹かれ迷いながらも入部しました。ピカピカのヘルメットを手にしたときに「4年間やり遂げよう」と決意したことを今でも覚えています。

ただ革でできた手触りの良い楕円形のボールに長く触れたいという思いだけで始めたQBというポジションは、あまりにやることが多く華やかなポジションでした。もしアメフトというスポーツをもう少し知っていたらQBというポジションを選択していなかったと思います。けれど、この選択は決して間違いではありませんでした。他のポジションよりやることが多く他の人より遅くまで残りましたが、毎日新しいことを教えてもらい、できなかったことができるようになることは自分にとってとても面白くやりがいのあるものでした。成長するために何を意識すれば良いのか、どういう練習をすればいいのかを考えて自分が上手くなることはこの上ない喜びでした。

もちろん、QBというポジションの特性上、試合に出られる機会が少なく辛い時期がなかったというと嘘になります。なかなか思うように上手くなれず不甲斐なさに苦しんだときもありました。そんななかでも毎日練習に行けたのはやはり同期の存在が大きかったように思います。楽しそうにアメフトをしている姿に何度も励まされました。

4年生になるとオフェンスチーフを任されました。覚悟はしていたもののまだまだ自分の力も不足していて成長を続けなければならないなか、オフェンス全体の成長を考えることは今までにない苦労がありました。自分の成長だけを考えていた下級生の頃は楽な思いをしていたと痛感しました。しかし、自分が今まで考えてきたことや学んだことを後輩に伝えることはまた新たな面白さがありました。

3年生までMASTIFFSで過ごした日々を振り返ると自分のことしか考えていなかったように思います。4年生になり少しずつチームのことを考えるようになりましたが、今までの先輩方に比べると自分が後輩たちに残しているものはまだまだ少ないように感じます。新型コロナの影響もあり、のびのびと成長する機会を作ってあげられないことが多いなか、アメフト部に入ってくれた後輩たちのために残された期間で伝えられることを全て伝えたいと思います。そして、そんな後輩たちと共に4年間の想いをのせて戦う50期の姿を最後まで見守っていただければと思います。

最後になりましたが日頃よりMASTIFFSを応援してくださっている皆様に感謝申し上げます。今後もMASTIFFSへの変わらぬご支援・ご声援をよろしくお願いします。