【MASTIFFS ’21 Last essay#6】

OL#60 芳野克樹

大学生活、最大の財産

「国立大学でラグビーがしたい。」この目標のために必死に勉強し入学した大学で待っていたのは、どういう訳かアメリカンフットボール部での日々でした。初めての通学時、余程貫禄があったのか様々な団体にスルーされ悲しみに暮れているなか、唯一声をかけられたのがアメフト部でした。そして、いつの間にか焼肉屋で入部宣言をしていました。私が新歓期に見た先輩方は年齢以上に大人に見え、私もそのような姿になりたいと強く憧れたことを覚えています。志高く入部したものの、多くの時間を練習に費やしてもなかなか上手くなれずアメフトを辞めようと思ったことは一度や二度ではありません。同期が試合に出て活躍するなか、サイドラインで見ていることしかできなかった2年生。ようやく試合に出ることができたのに自分のミスでチームに迷惑ばかりかけてしまった3年生。思い返すと本当に悔しいこと、苦しいことばかりでした。正直この文章を書いている今も、憧れた4年生には程遠いと感じ悲しくなります。

そのようななかでも部を辞めずに続けられたのは目標に向かって本気で努力する仲間に惹かれ、自分もそうありたい、その目標達成に向けた力になりたいと感じていたからだと思います。どんなに苦しくとも信念を曲げず直向きに努力を重ねる同期の姿は自分を勇気づけ、もう一度頑張ろうと思わせてくれました。特に私が挫けそうなときも支え、励ましてくれた同期OLには頭が上がりません。大学生活でこのような仲間と出会えたことは私にとって最大の財産であり、MASTIFFSに入って良かったと心の底から思います。

昨年度に続き今年度も新型コロナの影響により短縮されたシーズンを戦うことになりました。しかし昨年度とは違い、TOP8を目指すことができます。後悔なく、胸を張って終わりたい。私をここまで支えてくれた仲間、両親、応援して下さる方々に、『TOP8昇格』という形で恩返ししたい。様々な思いを胸に目の前の一戦一戦、全力で戦い抜きたいと思います。