LB#53 小山田徹太
誇らしい姿
15年近く続けてきた水泳を辞め、新たなことへの大きな期待と少しの不安を抱えて始まった大学生活。私は勧誘してくださった先輩方の熱量と、初心者からでも大きな舞台へ挑戦できる環境を魅力に感じ、MASTIFFSへの入部を決意しました。
将来のビジョンが明確でなかった私はすごく安易に入部の決断したものだ、と今になって感じます。もちろん、その決断に後悔は全くありません。しかし、最後のシーズンを迎えるにあたって思い出されるのは、辛く苦しかった経験とこれまでの先輩方の誇らしい姿です。
スタートラインこそそれほど変わらなかったものの徐々に同期との差が開いていくのを感じた1年生。本格的に上級生と共に練習するなかでシステムの理解がままならず苦労した2年生。さらに脳震盪とその後の症状が長引いたことによって、2ヶ月近く練習に参加できずに、置いていかれるのを感じました。
そして、昨年度の前半は新型コロナの流行によって全く部活がなくなってしまい、サインの確認や各自の体作りの期間となりました。自分にとっては皆との遅れを取り戻すことのできた時期だったと思います。しかし、シーズン直前から体調不良に悩まされ、その努力も無になってしまいました。
「もうこのまま部から離れよう」 幾度となく考えては最後の踏ん切りがつかずにいました。そんな中でも自分を必要としてくれる同期や、両親の支えがありました。そのおかげで自分は今、こうして選手として部活を続けられていると思います。
私はまだ、今まで見てきたような誇らしい先輩の姿は見せられていません。むしろ心配や迷惑をかけてきたことの方が多いと思います。そんな私がチームに対してできる最大の恩返しは『TOP8昇格』を成し遂げることです。その一助となるようにシーズンの最後まで成長をし続け、誇らしい姿を見せたいと思います。
最後となりますが、日頃よりMASTIFFSを応援してくださる皆様に感謝を申し上げます。創部50年となる節目の年、これまで脈々と受け継がれてきた伝統を力に変え、チーム一丸となって秋リーグ戦に臨みます。今年度も先の見えない状況ではありますが、MASTIFFSへのご支援・ご声援のほどよろしくお願いいたします。