
「挑戦」
記 2025.09.29
勝負事であったり、合否が決まるような場面では、勝つため、成功するためではなく、負けないため、失敗しないために、いつも手の届く範囲でしか努力ができない自分がいます。負けるのが怖いから、負けないための努力を。失敗するのが怖いから、失敗しないための努力を。そんな考え方で大事な局面を乗り越えてきたので、自信を持ってやり切ったといえる経験がありませんでした。だからこそアメフト部の新歓試合を見て、この部活に惹かれたんだと思います。イベントで会った先輩が点数を決めてて、サイドラインにいるスタッフもみんな大きい声出して、チームで勝つために一体で戦っている感じが何か自分に足りないものの全てで、私が目指したいところでした。アメフト部の新歓イベントに参加するのは最後だと思って観に行った試合でしたが、憧れの気持ちが抜けず、入部を決めた瞬間とその時の感覚を今でも覚えています。
入部したものの、この選択が正解なのか自信は持てず、少し不安な日々を過ごしていたような気がします。その中でAS体験をした日、楽しそうに話す先輩がいました。部活に入って少し後悔とも言えるような気持ちがあったので、部活のことを楽しそうに話す先輩が不思議でした。「大変じゃないの?」と聞かれても「好きなことをやってるだけだから」と答えていたことに衝撃を受けつつも、率直に楽しそうと感じて、ASに入ることにしました。
なんでこの部活に入ったの?なんでASなの?と、よく聞かれます。自分でも直感で4年間を過ごしてきたつもりですが、今思うと、臆病な自分が選んだ、憧れへの挑戦でした。
ASになって、毎日新しいことを知って新鮮で、地味な作業も楽しくコツコツ取り組みました。そして勝ちたいという気持ちから逃げていた自分も学年が上がるにつれて、自然と勝利を意識しながら作業に向き合うようになりました。試合でオフェンスがでないと、あの時もっと、あのBlitz、Stuntsの対策をしていれば、あのCoverを対策していればと後悔し、申し訳ない気持ちになります。その度に地味なASな仕事も、どれほどの影響力を持っているのかを改めて実感し、大きな責任を感じます。部活でグラウンドに出るたびに、このチームの役に立ちたいと感じ、一緒に頑張りたいという一心で、責任感も原動力に変えて頑張ってきました。
その一方で、自分の弱いところ、情けないところと向き合い続けてきた、そんな4年間だったと思います。上手くいかないことも多くて、ちょっと休みたいけど前を向いてすぐに頑張らないといけないことに少し疲れることもありました。そんな時は、1年生のとき背中を追っかけていた先輩方の姿を常に思い出して前を向きました。あの新歓試合の日に見た、背中を追っかけていた先輩と同じ4年生となった今、未だに足りないところばかりで、日々ドタバタ過ごしています。でも、一生懸命過ごした4年間を通して、少しは成長することができたように感じています。自分を強くしてくれたこのチームに全てを還元するつもりで、残りの秋シーズンを過ごしていきます。
これまで長い道のりでしたが、ASのみんなに支えられてここまで頑張ることができました。頼りない自分の元でどんな頼み事も完璧にこなしてくれる後輩、そして、自分に起こったことに自分よりも怒ってくれて悲しんで喜んでくれる、そんな同期のASがそばに居てくれて頑張れました。今までの先輩方のようにかっこよく引っ張ることができなくて、ごめんなさい。ここまで一緒に頑張ってくれて、ほんとうにありがとう。
スタッフとして支える立場ですが、多くの方々に支えられて、今の自分がいます。個性豊かな同期をはじめ、憧れの先輩、心強い後輩、コーチの皆様、そしていつも応援してくれる両親のおかげでここまで続けることができました。いつもありがとうございます。
最後になりましたが、平素よりMASTIFFSをご支援、応援してくださるOB・OG、後援会、ファンクラブ、スポンサーの皆様に心より感謝を申し上げます。一瞬一瞬を大切に、全力で戦い続けます。最後まで応援のほどよろしくお願いいたします。