
『尽くす』
記.2025.11.19
誰よりも早くMGになりたくて、3ユニット各2回で必須のスタッフ体験にゴールデンウィークも休まず通い、晴れて第1号のMGになった。その後も、誰よりも早くたくさんの仕事を覚えたい、と毎日休まず部活に通った。5限をとってしまうと部活に遅刻しちゃうから、5限をとることはやめようとまで考えたりもしていた。
1年生の自分にはできる仕事も少なく、やりがいなんてものはまだはっきりとわからない時期だったが、とにかく、練習の時は少し怖い選手たちが、試合の時にいいプレーがでるとみんなで抱き合って喜んでいる姿を見るのが、なんか嬉しかった。
でも、2年生になり学年が上がっていくにつれて純粋に部活が楽しいと思えない瞬間もたくさんあった。
どんどん責任の大きな仕事を持つようになり、自分の仕事を楽しいと思う一方、チームに対してのやりがいを自分の中で見つけることができず、同期との帰り道では辞めたいという言葉が出る時期もあった。
だけど、それでもなんだかんだ辞めずに続けてきたのは、自分が見てきた4年生が、「4年生になって見える景色がある」とみんな口を揃えて言っていたのを心のどこかで覚えていたからだ。自分にも何か見える景色があるのかもしれないと、淡い期待を胸にしていた。
4年生になり、主務を務めることになった。自分に主務が務まるのかどうかという不安はずっとつきず、とにかく何をしていても頭の中は毎日部活のことでいっぱいだった。
主務になって改めて周りを見渡すと、一生懸命頑張っている皆の姿が常にある。毎日グラウンドで一生懸命練習している姿や、サー棟で遅くまで残って作業している姿を見ていると、こんなにみんなが頑張っているのだから、自分が一番頑張らないと、と自分を奮い立たせるような気持ちになり、なんとかここまでやってきた。
試合で勝つことができなかったとき、練習で何かトラブルが起こったとき、まるで自分が終わりのないトンネルの中にいるような気持ちで、辛くて仕方がない。
だけど、そんな時に思い出すのは自分が下級生の頃辞めたいと思うたびに心の中で思い描いた「4年生になって見える景色」がどんなものなのか、ということだ。今少しずつ見えてきているような気もするが、まだ見たことのないもっといい景色を見ることできると信じている。
私たちは最終節の帝京大学戦で勝利できたら、1部残留が決まる。
初めて、2年前の帝京戦のビデオを見返した。
一瞬であの時の苦しい気持ちや絶望が蘇ってきて、最初はすぐに見るのを止めてしまった。
あんな思いはもう2度としたくないし、後輩にもしてほしくない。絶対に、帝京大学に勝つ。
決して順風満帆な4年間ではなかったし、嬉しかったことよりも苦しかったことの方が何倍もあるような4年間だったけど、そんな4年間を一緒に過ごしてきた同期たちと、帝京大学戦を良い思い出にしてみんなで笑いたい。
私の中に常にあるテーマは、『尽くす』という言葉である。どれだけ頑張ったとしても、試合になれば戦っている皆を見ることしかできない。自分のやっていることが勝ちにつながっているかもわからない。だけど、私の1番のやりがいは、いつも一生懸命部活に取り組む皆の努力が報われたときの、喜ぶ姿を見ることだ。皆の努力が報われるように、微力ながら自分にできることはなんでも尽くしたい。
ここまでMASTIFFSを繋いでくれた先輩方のために、いつもどんな時でも温かい声援をくれるサポーターの皆様のために、そして、日々一生懸命頑張るMASTIFFSのみんなのために。
自分にできることは全て尽くしたと胸をはって、最後の瞬間を迎えたいと思う。
最後になりましたが、サポーターの皆様には、日々多くのご支援・ご声援をいただき、誠にありがとうございます。チームがどんな状況でも、温かく支えてくれるサポーターの皆様には何度支えていただいたかわかりません。
特に主務になってからは、差し入れや協賛など、多くのお願いをするたびに温かい言葉と共にご支援いただき、なんとしても皆様に恩返ししなければならないという一心でここまできました。いつも本当にありがとうございます。
最後までサポーターの皆様と共に戦い続けたいと思います。
これからもMASTIFFSを末永く応援いただけますと幸いです。
そして、私を側で支えてくれた方々に感謝します。私1人では、何も成し遂げることができませんでした。大好きな頼もしいMGの同期、幹部の皆、本当にありがとう。