
「堂々とするために」
記 2025.09.20
2022年4月17日、新歓試合の日に私はMASTIFFSに入部することを決意した。
入部当初の先輩TRたちの背中はかっこよくて、自分には手の届かないものに見えた。
1年生
入部して少し経ち、同期選手を何人か担当選手として持つことになった。早く先輩や選手に頼ってもらえるようになりたくて毎日休まずに参加していたが、テーピングも上手く巻けず、できる仕事も少なく、もどかしい日々だった。特に、担当選手が同じ怪我を何度も繰り返してしまった時には、先輩TRに頼り、自分では何もできない無力さを痛感した。
また、初めての秋シーズン、TOP8の舞台で涙を見せる先輩たちを見て、そこまで喜びや悔しさを感じられるほど頑張り切れていない自分が悔しかった。
2年生
TRの体制が変わり、私はATとしてDL、DBを持つことになった。この年はTRに4年生がいなかったことに加え、自分の担当選手が一気に増えたこともあり、2年生ながら強い責任感を感じていた。新歓が終わり、freshmanの選手も担当に加わった時には選手の怪我を上手く管理しきれず、キャパオーバーになってしまったこともあった。先輩から「DLかDBのどちらかの担当を他のTRに変えてもいいよ」と声をかけてもらったが、後悔したくない気持ちが強く、そのままDLとDBの担当をさせてもらうことにした。その後は紆余曲折あったが、何とか秋シーズンを迎えることができた。前年よりも活躍する同期の姿を見る機会が増え、とても嬉しかったことを覚えている。
しかし、12月17日、2部との入替戦。相手のサイドラインから聞こえる試合終了までのカウントダウン、ホイッスルと同時に寝転がる相手Offense、5-10の得点板、悔しさだけでは言い表せない感情で包み込まれるサイドライン。今でも鮮明に覚えている。もう2度とあんな思いをしたくない。
3年生
1部奪還に向けて長い準備が始まった。ATになって2年目になり、知識も増えてきたので、自分のことで精一杯だった1、2年生の頃よりも純粋に部活を楽しめるようになってきた。後輩に教える側に回る機会も増え、少しずつ自分に自信を持てるようにもなった。
しかし、その一方で、TRの立ち位置について悩むことも増えた。選手に対してどこまで関与し、どう向き合っていくのか。目の前で怪我に苦しむ選手に何ができるのか。代替わりが近づく中で、不安と焦りだけがどんどん大きくなっていった。
そして迎えた12月21日。1年間悔しさを抱え続け待ち望んでいた入替戦。1部奪還を成し遂げたあの瞬間は一生忘れない。
4年生
1部奪還の喜びも束の間、スマホのロック画面を5-10の得点板の画像から変え、気持ちを切り替える。4年生としてやっていけるのか不安な日々が始まった。
最上級生ということは今までのように自分の担当選手とだけ向き合っていればよいわけではない。常に視野を広く持ち、チームのために動けなくてはならない。しかし、周りを見渡して、私よりもチームのために動けている人がたくさんいることを感じ、劣等感と焦りを感じる日々。自分がすごく小さく感じる。さらに、初めての怪我に上手く対応できず、リハビリからの復帰を遅らせてしまったり、悪化させてしまったりと4年目になっても失敗し、悩むことも多い。
そんな時に思い出すのは、TRの先輩が以前話していた「やれることは全部やったって言えれば堂々とできる」という言葉。この言葉を思い出すたびに、自分が今迷っているのはまだやれることが残っているからだと自分を鼓舞することができる。
先日の国士舘大学戦。結果は望んでいたものではなく、悔しさに涙する選手たちを見るのが辛かった。自分にもっとできることがあったのではないかと何回も後悔した。
あと2か月と少し、やれることはすべて取り組みたい。
悔いなく笑顔で引退するために。選手の活躍する姿、選手の喜ぶ姿を見るために。
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長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。
最後に支えてくれたすべての人に感謝の気持ちを伝えたいと思います。
53期TRへ
りのさん、さいかさん、たまおさんの背中を見て、追い付きたくて頑張ってこれました。最後まで全力で駆け抜けるので、見ててください!
TRのみんなへ
私はみんなより自分の意見を表に出すのが苦手で、頼りない場面もたくさんあったと思います。それでも今まで一緒に戦ってくれてありがとう。あと少し、今のTR unitで戦える時間を大切に一緒に頑張ろう!
54期へ
今までにないくらい、性格も考え方もバラバラな4年生だけど、引退したときに54期で良かったと思えるように、あと少し一つになって頑張りましょう!
TRとして関わってきた全ての選手へ
私は要領が悪く、知識も十分ではないことでみんなに迷惑をかけてしまったことがたくさんあったと思います。苦しむ選手を前に、何もできない悔しさもたくさんありました。それでも、私のことをTRとしてたくさん頼ってくれたおかげでここまでやってこれました。あと少し、一緒に頑張りましょう!
最後になりますが、OB・OG、後援会、ファンクラブ、スポンサーの皆様からの多大なるご支援・ご声援に心より感謝申し上げます。皆様の応援があったからこそ、MASTIFFSは現在BIG8で戦うことができているのだと4年生になり、より強く感じています。今年度は昨年よりも一つ高いステージでの戦いとなり、厳しい場面もあるかと思います。それでも、皆様に「MASTIFFSを応援していてよかった」と思っていただけるようchallengerとして常昇していきますので、変わらぬ温かいご支援・ご声援のほどよろしくお願いいたします。